最近の庭仕事
気がつけばもう、6月!
春の時間は本当に短く感じます。
気候の変化もありますが、
一斉に活動を始める植物の勢いに目を奪われてしまって、
あっという間に時が過ぎてしまいます。
秋冬に剪定したバラや宿根草が、
健やかに育って花を見せてくれると、喜びもひとしおです。
庭仕事では、本格的に暑くなる前のこの時期は、剪定作業の季節ですね。
風通しよく、そして秋ももう一度楽しめるように手を入れています。
本書の紹介
大分前になってしまいますが、連休の頃から読んでいた本がこちら。
カバーデザインの美しい植物画に惹かれて、
いわゆる「ジャケ買い」してしまった本。
しおりは光沢のあるサテンで太めなのがまた素敵。
紙は厚地でくすんだ色合い。
ページを開くと随所に美しい植物画が豊富に載っていて、
イラストを見るだけでも楽しいです。
この本の魅力
図鑑や本に書いてあることが、植物の現場にいると、
当てはまらないな、と感じることがあります。
カタログや図鑑でサイズを調べ、慎重に場所を考えて植えたのに、
こんなに大きくなるとは!!とか、
暑さ寒さに対する植物の振る舞いが気候の変化のせいか、
変わってきたように思えたり・・・
この、情報とやってみた結果の間を埋めて、実用的な知恵にしていくには、
観察ともっと豊富な知識が必要なのかもしれません。
この本は、多くの項目にわたって植物学の知識を、
庭での実践に役立つように、わかりやすく教えてくれますので、
頼もしいガイドとなってくれそうです。
調べたい項目に限定せず、ページを開くと必ず載っている
美しいイラストだけを眺めて楽しんでもいいし、
植物学の偉人を紹介するコーナーだけを読んでみたりと、
楽しみながら関心を広げることができる心憎い構成です。
通読してみて発見したのですが、
書中にたまに現れる、「生きている植物学」という小さな囲み記事が
私には面白く、見つけるとそこから読んでしまいます。
『剪定後の施肥』『風の効果となでる効果』などちょっと読んでみたくなりませんか。
紙が厚く、気軽に持って出歩けないですが、
いつでも手に取れるように、本棚に飾るように置いておきたい本です。